性欲以外のこと

セックスの経験を通じて、自分の気持ちを確かめながら、自分なりに人と付き合うことを学ぶことが出来れば、それは大変有意義なことだと思います。
日本はセックスの認識が世界的でもっとも遅れている国であり、1980年代から現在にかけての30年間は、セックスについて考える、触れることはある種のタブーとされています。
これは日本人特有の恥じらいもあるでしょうが、エイズという重大な病気が世間的にもしれるようになったからではないでしょうか?
今の日本でセックスについて語られることといえば、「不特定多数の相手とセックスをしてはいけません」とか、「避妊するためにコンドームをつけましょう」といった、「リスク回避」の為の知識や方法であることがほとんどでしょう。
80年代以前と比較して、現在はセックスについて素敵なこと、危険なこともふくめた様々な意味や考え方に触れる機会が極端に少なくなって、ガチガチの狭い価値観の中でしか物事を判断出来ない世の中になってしまいました。
セックスについて起こる、体や心への影響については、もはや無視されているといえます。
80年代以前を知らない、現在の20代から30代の若者にしてみれば、自分がパートナーと関係を築く中で、どのように付き合うことが幸せになれるのか考える時間や、考えを共有刷るための大人の会話をする機会が、圧倒的に足りないのではないでしょうか?

結果的に、男女間の距離は開き、信頼関係は薄れ、セックスという行為そのものにしか関心を抱かなくなってしまうのです。